ガンギャラリーGUN GALLERY
FRANCHI/フランキ
スパス12を世に放ったイタリア・フランキ社の 最新ガスオート散弾銃
1868年、イタリアのガルドーネ・ヴァル・トロンピアで設立されたフランキは、150年以上にわたり様々な銃を研究開発し続けてきた。実用性に特化し、人間工学に基づいて設計、製造された信頼性の高さを基本理念とし、狩猟界に独自の世界観を広げ続けている。イタリアのガルドーネといえば、銃器製造における名産地として有名ないわば聖地だ。そこに本社を置くフランキは、現在、ベレッタの傘下におさまり、意欲的な活動を続けている。ベテランハンターには、銃身後退式の48Lが有名だろう。当時としては最先端の素材であるアルミニウムを機関部に使い、名銃ブローニングオート5よりも軽量に仕上げることに成功した革新的モデルだ。その後も、フランキはつねに最新技術の導入に意欲的だった。スライドアクションとガスオート兼用という、「スパス12」で一世を風靡したのは1979年、一躍世界中から注目される存在となった。そのフランキが今回リリースした最新作は、オーソドックスなイナーシャ式の散弾銃、「AFFINITYシリーズ」だ。1,000人以上のハンターからアイディアを募り、あらゆる新技術に挑戦した結果、たどりついたフランキ・ノウハウ。それが随所に加わることで、鳥猟から大物猟まで対応可能な、オールパーパスハンティングショットガンに仕上がっている。AFFINITYシリーズは、フロントイナーシャにより軽量かつ良好なメンテナンス性を確立し、独自設計のリコイルパッドで発射時の反動を軽減している。AFFINITY 3 ELITEシリーズは、グローブをしたままでも操作しやすいよう、大きなリリースボタンやチャージングハンドルを採用。美しい木目のAFFINITY PROは、猟場での携行を考えた最軽量の2.69kgとなっている。見た目こそスタンダードだが、信頼性の面で高いクオリティを実現しており、さすがフランキといったところだ。
発射時の反動を効率よく吸収するリコイルパッドのおかげで、マグナム装弾でもリラックスして撃つことができる。 | 上、アフィニティ3マックス5、中、アフィニティ3エリートコバルト、下、アフィニティ3エリートブロンズ。鳥屋猟で効果を発揮する迷彩カラーリングはカモの目をくらませるために重要なポイントだ。 | アフィニティ3エリートブロンズの機関部。表面には特殊な塗装が施され、大型のボルトハンドルやリリースボタン、流線形のトリガーガードなど、使いやすさを追求したデザイン。 |