ガンギャラリーGUN GALLERY
PROOF Research/プルーフリサーチ
最先端の航空宇宙技術をフィードバックした 次世代ハンティングライフル
日々進化を続ける最新素材を駆使し、世界をリードするプルーフ・リサーチ社。カーボンファイバー製のパーツを全身にまとい、競技銃レベルの高精度と、軽量かつ耐久性の高さを兼ねそなえたハンティングライフルが登場した。モンタナ州北西部、グレイシャー国立公園の入り口からわずか数分の場所に本社を置くプルーフ・リサーチ社。炭素繊維ラップバレルや精密鋼バレル、航空宇宙材料など、最新の科学技術を駆使した次世代の複合材料を製造供給しているメーカーだ。また、F-35ジョイントストライクファイターやB2ステルスボンバーシステムなど、防衛産業にとっても重要な役割をはたしている。そんなプルーフの技術力を駆使して開発されたライフルが、今回紹介する「ELEVATION MTR」と「Glacier TI」だ。特記すべき点は、なんといっても特許取得の銃身だろう。非常に薄いステンレスの銃身に航空宇宙グレードの高強度カーボンファイバーを巻き付けて作られたもので、同体積の通常のステンレス製に比べ、1/3の重さでありながら30倍の強度と7倍の剛性を誇る。命中精度はすばらしく、独自のライフリングとカーボン繊維の向きによる熱拡散技術、高精度な加工によって、SUB1/2MOAの精度を保証している(エレベーション、エレベーションMTRはエントリーモデルのためSUB-MOA精度保証)。また、ストックをはじめとした大部分のパーツにカーボンファイバーを採用しているため、軽量かつ高い耐久性をあわせもっている。最新航空宇宙機器にも用いられるプルーフ社の素材と技術をふんだんに使用した、まさに「次世代」のハンティングライフル。それが「ELEVATION MTR」と「Glacier TI」だ。
最大の特徴であるカーボンラッピングバレル先端に装着されたマズルブレーキ。横方向へ発射ガスを逃すことで反動を制御する。マグナム口径には必須の装備だ。 | マウントベースは20mmピカティニーレール。排莢口が大きくカットされ、ボルト表面には軽量化の溝がほどこされている。 | シンセテティック製の着脱式マガジン。軽くて耐久性が高く、猟場では獲物の姿を見てからマガジンを装填することで安全が確保できる。 |