ハンティングエアライフルの世界において、破竹の勢いで新製品をリリースしつづけているスウェーデンのFX社。2022年のニューモデルとして登場したFX MAVERICK（マーベリック）は、外観こそ同じブルパップのFX IMPACT M3と似ているが、より重いペレットや、エアライフル用スラッグの発射を念頭に置いてゼロから開発された最新作だ。「新しいプラットフォーム」ともいえるマーベリックをベースに、今後はさまざまなモデルが展開される予定なのかもしれない。ブルパップスタイルにより全長は抑えられているが、威力はFXのラインナップ中もっとも強力で、7.62mmのスラッグでは実に116ft/lbsものハイパワーを叩き出す。また、どんな重量級の弾も安定して発射できるよう、新たにデュアルFX AMPという2つのレギュレーターを内蔵。調整ダイヤルによってパワー調整を行うことが可能で、標準偏差が少なく一定した出力の調整を行うことができる。さらに銃身交換も可能で、5.5mmから7.62mmまで幅広い口径が楽しめるのも大きな特徴だ。FX IMPACTから踏襲するピカティニーレールには、様々なアクセサリーを取り付け、カスタマイズできるのも大きなアドバンテージ。同社の最新テクノロジーを堪能できるFXのMAVERICKとImpact M3。どちらの銃も、日本における様々な狩猟シーンにおいて、幅広く活躍できる可能性を秘めているのではないだろうか。

インパクトM3のクイックチューンシステム。エアーバルブを叩くスプリングのテンションでパワーを調整、使用ペレットの性能を最大限発揮させる。	20mm幅のピカティニーレールを標準装備。スコープやドットサイトなどを搭載することで可能性は無限大に	マーベリック最大の特徴でもあるデュアルステージレギュレーター。二段階で気圧を調整し、弾速をより一定化させることに成功。