ガンギャラリーGUN GALLERY
Caesar Guerini/シーザー・ゲリーニ
創業当時より受け継がれる向上心 ユーザーの理想を実現する開発能力と技術
多くの老舗ブランドが存在するイタリアでは、歴史こそ浅い新進ブランド。しかし、そのルーツには正統派の流れを汲むサラブレッドの血統が脈々と息づいている。シーザー・ゲリーニを手にすること…それは、イタリアの正統と最新のテクノロジーを同時に享受することに他ならない。CAESAR GUERINI(シーザー・ゲリーニ)の創業は2002年。名だたる老舗ガンメーカーがひしめくイタリアでは、新進ブランドであるが、創業時の中心メンバーであるゲリーニ兄弟は、同じイタリアの名門メーカーを経営するリッチーニ(Rizzini)一族の重鎮バティスタ・リッチーニ氏の甥であり、Rizziniブランドの成功にも大いに貢献した、言わばサラブレッドの血統を受け継ぐ銃職人である。イタリアはブレーシャに生産拠点を持つシーザー・ゲリーニだが、米国マーケットを重視した積極的な事業展開によって大成功を収め、設立からわずか数年で、ショットガンメーカーとしての地盤を築き、その後、老舗ショットガンメーカーであるFABARM(ファバルム)をグループ傘下に収め、Beretta(ベレッタ)に次ぐイタリア第2のショットガンメーカーグループへと登り詰めた。シーザー・ゲリーニの正規輸入元である日邦工業では、射撃専用銃の「テンパー」と「サミット」シリーズを主力とした商品群を展開している。テンパー(トラップ/スポーティング)は、最も標準的なモデルながら、グリップ部が掌にフィットするパームウェル加工や、引金の位置(前後)が調整可能なアジャスタブル・トリガー、8 種類のエクステンドタイプ交換チョーク付属など、上級モデル並みの機能やメカニズムが標準装備されている。また、中間モデルに位置するサミット(トラップ/スキート)は、木材の質や木目の美しさ、金属部分の彫刻等のクォリティーが高く、軽量(トラップ:3.65kg)であり、価格以上の高級感が与えられたモデルである。
一般的にはあまり装飾されないロッキング部にもエンジンターン加工が施される。このような、ふだんは隠れてしまう部分にもこだわった装飾を施すのは、シーザー・ゲリーニらしさのひとつと言える。(※写真はサミット) | 口径の異なるエクステンドタイプの交換チョークが付属。一般的には6種類だが、シーザー・ゲリーニのスポーティング銃には8種類の交換チョークが用意される。(※写真はテンパー) | トリガーの位置(前後)が調整可能なアジャスタブル・トリガーを採用。このような上級モデル用の装備を、ベーシックモデルのテンパーや中間モデルのサミットにも標準採用している。(※写真はテンパー) |