イスタンブールに本社を置き、トルコ最大の銃器メーカーとして成長を続けるATAアームス。現在ではその高い技術力が認められ、300人以上のスタッフが年間約60,000挺の銃を製造するにまで至り、ウェザビー社のOEMをはじめ世界70か国以上に製品が輸出されている。そんなATAアームスの自動銃「ヴェンザ」には、新設計のGPCS（ガス圧制御システム）が組み込まれている。これは、発射時の余分なガスをより早く排出できるシステムだ。さらに、マグナム装弾使用時の高負荷で銃身が後退するショートリコイル機能も搭載。反動が軽減されることで、複数の獲物を狙うシチュエーションや、二の矢、三の矢を撃つ場合などでも有効なアドバンテージとなるだろう。いっぽう、上下二連のSPシリーズには、通常のスチール製と軽量のアルミ合金製、2種類の機関部がラインナップ。アルミモデルでは、強度が必要な部分にのみ高硬度鋼材を使用し、全体で2.8kgと上下二連としては驚異的な軽量化に成功した。そのスタンダードな外観とは裏腹に、最先端の技術とアイデアを取り入れ、耐久性の高いブラッククローム仕上げの銃身が存在感をアピールしている。さらに、スチール製の交換チョークが付属し、銃床と先台には、高級木材のターキッシュウォールナットを採用。高級感ある外観でありながら、リーズナブルな価格設定となっているのも魅力だ。ヨーロッパや米国のみならず、世界中から認められているATAアームスの銃は、長い歴史と熱い情熱が生み出した、オリジナリティあふれる逸品である。

水に強いラミネートウッドの先台にレーザーカットのチェッカリング。最新の加工技術が惜しみなく投入されている。	SPスラッグ2。機関部上面に20mmピカティニーレールとオープンサイトの両方が標準装備されており、あらゆるスラッグシューターの要望にこたえられる。	SPニッケル。上下二連の作動を決めるのはロッキング。その点、ATAのメカニズムはスムースに解放されるが、いちどロックすればガタは皆無だ。