BERETTA SHOP IN SHOP / Italy

sg_01-bsis 文/写真 : 竹村吉史

 

ベレッタの聖地「ガルドーネ」に構えるガンショップ

 

自分の要望はユーザーの要求 満足度の高い店作りが魅力
イタリア・ロンバルディア州のブレーシャ。古代ローマ時代から栄えるこの街では、400年以上昔より銃が製造され、北部の谷間にあるガルドーネ地区には1526年創業のピエトロ・ベレッタ社をはじめ、現在も多くのガンメーカーやガンショップがひしめき合っている。
今回紹介するアルメリア・ブリノイ・シルヴィオは1965年創業のガンショップで、ベレッタお墨付きの「BERETTA SHOP IN SHOP」を併設したひと際目立つ存在。創業者はブリノイ・シルヴィオ氏で、ガンスミススクールを出て1974年まで水平2連銃などを作っていたという。後にガンスミスの技術を活かした銃販売と修理を手掛け、1988年にハンティングショップとしてオープンした。

 

二代目となるブリノイ・ジャンニ氏は、父親がガルドーネのガンスミスだけに、7歳の時には父特製の70センチ36キャリバーを担いで初ハンティングを経験。しかも19歳で当時の徴兵制に従い軍に入隊したが、銃知識の豊富さから武器管理の部署に配属されるなど、生まれて一度たりとも銃と離れたことのないという筋金入りだ。

 

sg_02-bsis アルメリア・ブリノイ・シルヴィオの創業者であり父のブリノイ・シルヴィオ氏(左)と、ブリノイ・ジャンニ氏(右)。店名は父の名で、ブレーシャのガルドーネでショップを営む。

 

sg_04-bsis
sg_05-bsis sg_06-bsis

 

「BERETTA SHOP IN SHOP」を店舗の一角にオープンさせたのは2002年。銃がゆったりとディスプレイされ、ベレッタブランドのウェアやグッズが整然と並ぶ様は、まさにブティックと呼ぶに相応しい空気に包まれている。「ベレッタのお膝元ですからね、でももっと早くにやるべきだったなぁ。あと銃を試射したいというお客さんも多いので、地下に射場も作ったんですよ」とジャンニ氏。地下2階に下りると、分厚い扉に仕切られた屋内射場が現れた。完璧な防音工事と空気循環設備が施された射場は快適で、試射をしながらじっくりと銃選びができそうだ。

 

今、彼が力を入れているのは、ルーマニア・ハンティングツアー。「元々自分でハンティングするために っていた場所ですが、満足できるツアーが無くてね。で、自分で始めたんですよ。ルーマニアのハンティングエリアはイタリアの2倍あるし、飛行機ですぐですからね」。ジャンニ氏はそこにツアー用のホテルをオープンさせ、運営を現地のパートナーに任せて、ツアーと共に自分も楽しんでいる。

 

ユーザーの要求に応えてきたジャンニ氏の経営法は、地元ばかりでなく広い地域のユーザーからも支えられているのだ。

 

sg_07-bsis sg_08-bsis
旧フロアではベレッタ以外の銃や用品が販売されている。アミュニーションの品揃えひとつ見ても、圧倒的な物 に驚かされる。 イタリアの銃ライセンス所持者70万人のうち90%がハンティングユーザーだという。そのため、店頭に並ぶセミオート銃の数が豊富。
sg_09-bsis sg_10-bsis
ショウケース内にベレッタのセミオートカービン銃Cx4ストームや拳銃、マズルローダーなども並んでいて、見ているだけでも楽しい。 本物のガンスミスだけあって修理技術のレベルが高く、設備も整っているため安心して銃の修理をお任せできる。
sg_11-2-bsis sg_12-bsis
販売する銃がつねにいい状態であるよう、定期的にメンテナンスが施されている。細やかな気配りがユーザーを満足させている。 地下2階の屋内射場でベネリ銃を試射するジャンニ氏。お客さんに希望の銃で実射してもらうため1996年に作られた。

 

sg_13-bsis ARMERIA Brignoli Silvio

ブリノイ・ジャンニ氏
高品質がこれからのキーワード
最近はトルコ製の安価な銃が出始め、5年ほど前に較べたら品質も高まりつつあります。そういう時代ですから「高品質」がユーザーの満足に結びつくキーワードですね。

 

SPORTS GUN GUIDE BOOK 2007 掲載