SAUER / サワー

サワーは、1751年にドイツはズールに「サワー&ゾーン」として創業した銃器メーカーだ。ヨーロッパの中でもドイツは世界的に有名な銃器メーカーが名を連ねるが、サワーは名実共に、世界の一級品として認められる信頼のブランドである。

最初にサワーに転機が訪れたのは創業から120年が過ぎた1870年のことで、15万梃ものライフルを製造し、その後の基礎を作り上げた。軍用でのライフル製造を主に行ってきたが、第一次大戦後にハンティングライフルの製造に力を入れる事になる。

そして第二次世界大戦後、銃器の修理を手がけながら水平二連ショットガンの製造を始めるや、元々、品質の高さと信頼を持ったメーカーだけに戦後の成長には目覚しいものがあり、1952年には500名もの従業員を抱える企業へと成長していった。

1958年に入るとウエザビーライフルのライセンス生産も始まり、1971年までに10万梃の製造を行い、名声は益々の高まりを見せる。そんな70年代。傑作として語り継がれるM80、SAUER90(S90)といったボルトアクションライフルが誕生し、その10余年の後にはニュージェネレーションモデルとしてSAUER200(S200)が完成する。さらに1993年には、そのS200をさらに発展させたSAUER202(S202)が姿を現す。

高い評価を得たS202は、年を追って様々なバリエーションを持つようになり、その人気を不動のものへとしていった。S202には多くの特徴が見られる。銃床は前後の2つのパーツに分かれており、フロントは2種類が用意され、後方は4種類の仕様がある。スリングスイベルは着脱式だ。機関部は右利き用、左利き用があり、スチールブロックからの削りだしで製造され、そこに、必要な部品が組み込まれ完成となる。そこから生まれる信頼性は確かだ。ボルトには6個のロッキングラグがあり、60度の回転はスムースそのものだ。

安全装置(ボタン)はボルトの後ろに位置する。素早く、静かに、そして確実に操作できる。安全装置が掛かっているか否かは、視覚的にも指先でも確認できるため、よりポジティブなデザインといえる。安全装置は引鉄とコッキングピースを固定してくれる。

弾倉は着脱式のため携帯性に優れているばかりでなく、必要な時には直ぐに射撃を行える。このことは、安全を確保しながら道具としての銃本来の目的を少しも失っていない事を意味している。

銃を使用する場所は、いつもベストコンディションとは限らない。湿地帯もあれば海に近い場所も考えられる。そんな場所でも錆の発生を最大限に抑えてくれるのがイラフロンコーティング。目立たないが、長く安心して使用するための仕上げである。

gg_sauer_002 gg_sauer_003
6個のロッキングラグを持ち、スムースな操作性を持つボルト。6個のラグは特製のスチール銃身でロックされる。手触りも良く精密機械を連想させる。 レシーバー部分を上から見るとボタン式の安全装置が目に付く。親指で操作しやすく、引鉄とコッキングピースをロックし、確実に安全性を確保する。
gg_sauer_004 gg_sauer_005
着脱式の弾倉は2~5発の仕様の物がある。その機構上、移動時には外しておいて安全を確保しながら、必要時には素早い装填によって直ぐに使用できる。 仕様により、異なる長さの銃身や照星の有無も選ぶことができる。徹底的に扱うものの目的に合わせることで、最大のパフォーマンスを発揮することができる。
gg_sauer_006 gg_sauer_0071
機関部はフライスマシンによって完全削り出しで製作されている。そこから生まれる性能の高さは折り紙つき。銃床とのバランスも絶妙にして隙が無い。 究極の錆対策として施されているのがイラフロンコーティング。海水を想定した塩水の吹きつけテストの結果からも、その信頼性と耐久性は実証されている。